テスト間近の勉強について

テスト間近の勉強について

連休がもう終わり、中高生は新学期初の定期テストが近づいていますが・・・。テスト前の勉強について少し。

深夜まで頑張っている生徒さん達をお世辞なしで「えらい!良く頑張った!!」と思う反面、それが必ずしも“最適な勉強方法”ではないという心の葛藤に。それなりに思うところがあります。

というのも、これまでの経験を踏まえても、「テスト期間に毎日5時間頑張る子」よりも、「普段から毎日2時間勉強している子」の方が、総じて成績が良いという現実があるからです。

以前何かの記事にも出ていましたが、『家庭学習は3時間程度がベストで、それを超えると学習効率が下がる』というデータもあります。
もちろん、それぞれ体力は違うので、学年によっても、あるいは一人一人によっても、ベストパフォーマンスの発揮できる勉強時間は違いますが、それでも納得できる部分のあるデータです。

こうして偉そうなことを述べている小生は、何を隠そう”夜更かし魔”でしたが・・・。

あれは高校時代二年生の時、テスト中鉛筆を滑らす音だけが聞こえる教室で、「グオー、グオー」という’いびき’が響き渡り、慌てて先生がその生徒のところに・・・。テスト終了後、彼は職員室に呼び出され、こっぴどく注意を受けた、という事件がありました。彼は同じ部活の仲間でしたが、自分たちは、教室でも部活でもこれをネタにして大いに笑ったことを覚えています。

彼云く、「ラグビーの県大会が近づいており、部活がハードでテスト勉強がままならない日々が続いてたので、せめてテスト直前は… の思いで徹夜したんだ」と言っておりました。幸い、赤点は免れたそうですが・・・。(同情を禁じ得ない自分でしたが)

テストで大切なことは覚えたこと、つまりインプットした知識を引き出す、アウトプットすることです。

睡眠時間を削ると脳の活動能力が低下して、せっかく覚えた知識もアウトプットすることができず、テストで点数を取ることができません。

またテスト前日に徹夜をしてしまうと、次の日とても眠く、その次の日のテスト勉強をする際にかなり支障が出ます。

その結果、睡魔に勝てず寝てしまい、次の日のテスト勉強ができずテストで良い点を取れないという悪循環が生まれます。

テストは、コツコツと積み重ねたものが大いに求められるもの、直前になって非効率的にバタバタすることが無いよう、少なくとも我が塾生達には、今から少しずつ頑張る習慣を意識してほしいものです。