勉強ができるようになるためには?

「勉強ができるようになるためには、どのようなことが大切ですか」
そのようなお声をよく耳にするのが、この年末です。
大切なことは非常にたくさんありますが、多くの場合、そもそも「時間」が足りていません。

ベネッセ教育総合研究所による調査を参考にすると、小中学生の成績上位層と下位層では、1日平均20分~30分ほど、勉強時間に違いがあるという結果が出ています。
1日でこれだけ違えば、1年を通して考えると大きな差になります。
もちろん、勉強時間は短いのに上位にいるという子もいるでしょう。しかしその場合、彼らは別の様々な工夫をしています。

勉強時間の差を埋めるには、時期的な限界があります。
今まで勉強してこなかった人が、入試2ヶ月前から必死に猛勉強するとします。今まできちんと積み重ねてきた人が、勉強のペースを変えなかったとして、果たして追いつくことはできるのでしょうか?

中学3年生の入試土曜特訓を行っていて感じることは、まさにそれです。
この数年の傾向として、夏休みから入塾してくる中3生が多くなっていますが、早い段階で入塾している生徒との差は歴然としています。
学習に対する姿勢、集中力、受験に対する認識の度合い、学習全体に対するいい意味での要領にかなりの違いが見受けられます。

積み重ねた時間の差は、後の大きなアドバンテージです。

積み重ねていない時間は、後の大きなハンディキャップです。

そのように考えると、勉強が一斉に始まっている瞬間は、実は無いのかもしれません。
だからこそ、1分1秒を無駄にはしないことが大切です。