第2波来れば「修学期間延長も」について思う

昨日の文科相萩生田大臣の記者会見内容について思う。

新型コロナウイルスへの学校の対応について、萩生田文部科学相は5日の閣議後記者会見で、感染拡大の第2波により長期の休校となった場合は今年度の修学期間を延長することも検討するとした。
「再び休校が長期にわたった場合、学びの時間を確保するさまざまな方策を選択肢に入れておく必要がある」とした。
また来春の高校入試については「例年と同様に1~3月に実施してほしい」とした。

(読売新聞より抜粋)

 

第一波では、3月から5月の休校になった。これから第2波、3波の状況次第でもありうるが、休校したら学びがストップして、修学期間を延長するようでは、この先、その都度、修学期間が延びたり、混乱したりすることも予想される。
もし1年間ぶつ切りに修学期間を伸ばしたとして、子どもたちの日常を守ることが可能か?

休校期間中、ほとんどの学校と教員が行ったことは、大量の課題を配布し、定期的に電話や家庭訪問をしたぐらいです。限界がある!
これが何度も来た時に子どもは耐えうるだろうか。(何も学校や教職員の対応について悪口を言ってるのではない)

修学期間の延長は、「9月入学」案と同様、他の弊害を呼ぶ可能性が高くなるであろう。
多くの選択肢を用意することは大切であるが、その間子どもが学べないことが一番の問題である。
大事なのは、子どもの学びの保証と日常の保証ではないか。

 

様々な選択肢を想定しておくことは悪いわけではないが、オンラインやICTを活用した学習を進めたり、ICT環境のない家庭には3密を避けるかたちで学校で学習できる環境を整えたりすることが先決ではないかと思う。

現状、公立学校の多くが、オンライン授業ができていない。
オンライン授業実施が進まない「家庭環境の差」「セキュリティ上の問題」「端末の用意」「ノウハウ不足」などの課題を、今のうちにクリアすべきである。
また、オンライン授業を行っても標準授業時数に含まれず、別途対面で内容を補う必要があるという規定も早急に改善すべきであると思う。

アベノマスクのような愚策に、税金を無駄遣いして欲しくない。

大事なのは、子どもの学びの保証と日常の保証、そしてそれを可能にするには、オンラインでの授業を、授業実績にカウントして、学びの保証をすること。
そして、その中で生徒たちの他愛もない会話ができる空間を教師が設定してあげることが必要ではなかろうか。