道徳の教科書

道徳・・・来年度から

来年度から小学校の正式教科となる「道徳」教科書がお目見えした。教科書検定に合格した8社の教科書には多くの「問い」が盛り込まれるなど、「考える道徳」を実現する工夫がみられる。

「考える道徳」は、文科省が道徳を教科に格上げするにあたり、幾つかの事を打ち出す。教材を読むことが中心の従来のスタイルを転換し、自分を見つめ、物事を多面的に考えることで道徳的な判断力や態度を育むことを目指した。

教科書各社は、こうした学習の実現に向け考えさせる問いの他、集団討論や教材の登場人物にふんした役割演技(ロールプレ-)をふんだんに取り入れたそうだ。

道徳が退廃するこの社会を考えると、道徳教育の重要性が理解できます。しかし色々な課題もあるようですね。
指導する先生の立場からすると、自由度があるのか、型にはめ込んでしまうことになりはしないか。
議論しているようで型にはめていく、多様性の尊重という意識から次第に遠ざかっていかないか、気になります。まして、こどもたちに成績をつけるようになると、一つの正解に向けてよい発言をするいわば「気の利いた子」が先生に好まれ、違う意見を持つことで教室にいづらいと感じるこどもが出かねません。

各地の教育委員会がどの教科書を使うのか、夏ごろまでに決められるそうです。
いづれにせよ、初めての教科書なのですから十分な配慮のもとに準備を進めてほしいと思います。